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コンソール上でのジョブ数や処理時間と、請求画面の使用量が一致しない
Cost Explorerで確認したTranscribeの請求額は 約 $200(10,000 分相当) でした。※ 料金0.0300USD/分
一方、Transcribeコンソールのジョブ一覧では合計が 約 300 分程度 しか確認できず、明らかに差が生じています。
この不一致がどこから生まれているのか?
https://aws.amazon.com/jp/transcribe/pricing
調査の方向性
- Cost Explorer と Transcribe ジョブ一覧の不一致の調査
- S3 から CloudTrail で追跡できるように設定
- S3 の格納ファイル名から音声ファイルを特定できるようにする
- 以前作成した CloudTrail のログも活用して調査する
ジョブの重複実行が原因か
StartTranscriptionJobCommand のみ。
そのため、今回の大きな差はジョブの重複実行、もしくは何らかの再試行による多重処理が要因と考えられます。
Transcribe コンソール上ではジョブ名が重複すると過去分が上書き表示されるため、
実際に発行された回数はコンソールだけでは把握できず、CloudTrail ログによる裏付けが必要です。
今後の対応
Lambdaで自動停止
AWSではリアルタイムでの自動停止(課金キャップ)は基本的にできません。
Budgetsやアラートで検知は可能ですが、反映には数時間の遅延があります。
完全に即時停止させたい場合は、自作でLambda+SNS+監視スクリプトを常時実行する仕組みを作る必要があります。
CloudWatch(クラウドウォッチ)
- サービスの種類:監視サービス
- できること:
- EC2やLambdaなどのリソースの状態やメトリクス(CPU使用率・メモリなど)を監視
- ログを収集・可視化(例:アプリやサーバーのログ)
- 異常があれば**アラート通知(アラーム)**を出せる
CloudTrail(クラウドトレイル)
- サービスの種類:操作履歴の記録サービス
- できること:
- AWS上で「誰が・いつ・何をしたか」というAPI操作ログを自動記録
- セキュリティ監査や不正アクセスの追跡に利用
簡単に言うと
- CloudWatch=動きを監視
- CloudTrail=操作を記録

証跡

CloudTrailの証跡作成画面
- 証跡名
- ログの保存先ストレージを指定
- ログファイルの SSE-KMS 暗号化
- 有効カスタマー管理の AWS KMS キー
- 新規既存AWS KMS エイリアス
- その他の設定
- ログファイルの検証
- 有効SNS 通知の配信
ログイベントの選択
- 管理イベント
AWS リソースで実行された管理オペレーションをキャプチャします。 - データイベント
リソース上またはリソース内で実行されたリソース操作をログに記録します。 - Insights イベント
アカウントの異常なアクティビティ、エラー、またはユーザーの動作を特定します。 - ネットワークアクティビティイベント
ネットワークアクティビティイベントは、仮想プライベートクラウドエンドポイント内のリソースに対して実行されるリソースオペレーションに関する情報を提供します。
AWS Budgets
AWS Budgetsで何ができるか?
予算の設定でき、予算に対してしきい値を設定してアラートを上げることができます
Budegetsの予算設定方法

「予算」→「予算の作成」をクリック
今回は「カスタマイズ」を選択し、AWS推奨の「コスト予算」を選択

予算名、期間、金額などの内容を設定

アラートの設定
